基本姿勢

私は、イラストレーター/キャラクターデザイナーとして、手で描く技術、キャラクター設計、世界観構築、商業制作における品質管理を大切にしています。

生成AIについては、著作権・作家性・権利者への配慮、制作物の信頼性に関する課題があると認識したうえで、向き合っています。完全に拒絶する立場でも、無批判に取り入れる立場でもありません。

生成AIを使用する場合も、作品やキャラクターの核をAIに委ねるのではなく、主に検証・比較・補助・展開確認のための道具として扱います。最終的なキャラクター設計、選別、加筆修正、品質判断、納品責任は人間が持つ、という方針です。

生成AIを使用する場合の目的

生成AIを制作に用いる場合は、主に以下の用途を想定しています。AIを完成品製造機として扱うのではなく、あくまで検証・補助・比較・展開確認のために使う、というのが基本的な考え方です。

  • 企画初期のアイデア整理や構図・演出の比較検討
  • ラフ段階での方向性確認
  • 自作キャラクターの別衣装・別ポーズ展開の検証
  • AI動画化におけるキャラクター同一性の検証
  • 加筆修正を前提とした素材の検討
  • 生成物の選別、加筆修正、品質調整
  • AI時代の制作工程に関する研究・検証

作品やキャラクターの核となる設計、世界観、最終的な表現判断は、常に人間が行います。

行わないこと

以下の行為は行いません。

  • 第三者作家の作風模倣を目的とした生成
  • 版権キャラクターや既存作品の再現を目的とした生成
  • 許諾のないクライアント素材・他者作品の入力や学習
  • 権利関係が不明確な生成物の商業納品
  • AI生成物を、人間の手描き作品であるかのように誤認させる表示
  • クライアントの方針に反する生成AIの使用
  • 機密情報や未公開資料を、許可なく外部AIサービスへ入力すること

案件ごとの確認

生成AIの利用可否は、案件ごとに確認します。クライアントの方針、使用ツール、素材の権利条件、納品物の用途、制作工程の開示範囲に応じて、適切な制作方法を選択します。

確認する主な項目
生成AIの使用可否
使用してよい工程の範囲
クライアント素材の入力可否
使用ツールの制限
AI使用の開示が必要か
納品物の権利条件・商業利用範囲
制作工程の記録・説明が必要か
NDA・機密情報の扱い

選択できる制作フローとして、AIを使用しない制作、AI補助ありの制作、AI生成物をもとにした加筆修正・品質調整など、案件の要件に合わせて対応します。

制作証明と作家性について

手描き制作や一次創作作品については、必要に応じてラフ・下描き・線画・レイヤー構造・制作途中の記録を保存しています。

これは、自分の制作過程を説明できる状態を保つためであり、作家性を守り、一次創作IPの信頼性を高める目的もあります。生成AIを使用する場合も、AI使用の有無や範囲を記録し、求めに応じて制作工程を説明できるようにしています。

「これはフサノが設計し、描き、管理している作品です」と、いつでも示せる状態であることを大切にしています。

AI時代の制作への対応

生成AIは、制作現場に大きな変化をもたらしています。私は、この変化を無視するのではなく、作家としての視点と責任感を持ったまま、AI時代の制作環境に対応していきたいと考えています。

「AIで描きます」ではなく、「AIが入った制作工程の中で、キャラクターと品質と権利を守ります」という立ち位置で仕事をしています。

AI時代のキャラクター同一性設計、AI出力の加筆修正・品質調整、商業品質を前提とした制作フロー設計について、関心をお持ちの企業・クリエイターの方は、お気軽にご相談ください。

AI Use Policy — English Summary

As an illustrator and character designer, I value hand-drawn skills, character design, worldbuilding, and quality control in commercial production.

When I use generative AI, I treat it as an assistive and experimental tool — mainly for early-stage ideation, visual comparison, character consistency testing, pose or costume variation studies, and AI video workflow research. I do not use AI as a finished-output machine; final character design, selection, retouching, and quality decisions are always made by a human.

I do not use generative AI to imitate specific artists' styles, reproduce copyrighted characters, input or train on unlicensed client materials or third-party works, or misrepresent AI-generated outputs as fully hand-drawn works.

For each project, I confirm whether and how AI may be used, including tool usage, rights conditions, disclosure scope, and quality control requirements.